1965

縁あって自分と同い年の時計を手に入れた。
1965年製のセイコー・ロードマーベル。
もちろん日本生まれ。
スマホもあるし、街に出ても見渡せばだいたい時間はわかるし
装着する煩わしさもあって普段はここ20年以上腕時計はしてない。
一年に一度たまに海に行くときにG-SHOCKをつけるくらいか。
共にこの世に生まれて50年。
こういう出会いもロマンあっていいもんだな。
見た目はオヤジくさいが、渋くてカッコいい。
機械式手巻きムーブメント。
地元の古い時計店にてオーバーホールしてもらう。
ここの社長は3代目で同じ中学のひとつ後輩やった。
ゼンマイを巻いて耳に近づけると
チチチチ・・・と心地よいビートを打つ。
機械なのにクォーツとかIC時計に比べて血の流れを感じるのはなぜか。
絶対的な精度とかじゃないところも機械式時計の深い魅力。
大事に使えばオレの命が絶えてもこいつは動き続ける。
ちょっと大げさか。
さてオレ自身もそろそろオーバーホールしないと。