はなちゃんのみそ汁。

あまりに小春日和だったので家からクッションを持ち出して
自宅から歩いて2分の公園へ。
もう散り際の桜が美しい。
風がふくと、ひらひらと雪のよう。
陽差しはやわらかで、たまに蝶々が頬をかすめたりする。
身体いっぱいに春を感じます。
ベンチにゴロンと寝ころんで優雅に読書。
下の方では子供らがサッカーやったり鬼ごっこやったりの声。
なんとも贅沢な時間。
オレにはこういう時間が必要やったんやな。


こないだ西日本新聞社の安武信吾さんから頂いた本「はなちゃんのみそ汁」。
安武さんの奥さんの千恵さんは2008年に33歳という若さで亡くなってしまった。
乳ガンだった。
20代で発覚し、治療しながら奇跡の妊娠・出産。
「食べることは生きること」たくましく生きて欲しいと、
過酷な闘病生活のなかで当時5歳のムスメのはなちゃんに料理や家事を教える。
小さな手で包丁を持ち、豆腐を切る。
玄米を研ぎ、かつお節を削り、出汁からみそ汁をつくれるまでになった。

生前の千恵さんのブログと安武さんの手記による本です。
ここでいろいろ感想を書きたいけど、うまくかけない。
残念ながら生前の千恵さんにはお会いできませんでしたが、
読んで当然、涙が溢れてしょうがなかったです。
舞い散るのさくらの下で顔グチャグチャになってました。
通りすがりの人には、ひどい花粉症?くらいに見えたのかもしれません。
はなちゃんはオレの息子と同い年で現在9歳。
オレと安武さんはシングルファーザー仲間。
歳も近いし会うと何故か心地よいヴァイブレーションを感じる方。
是非、多くのかたに読んでいただきたい本です。
特設ページはこちらへ。http://hon.bunshun.jp/sp/hanamiso
地元のテレビ番組に取り上げられてた映像を見つけたのでこちらも是非見てみて下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=onMxfF8no-k
http://www.youtube.com/watch?v=QfA72fq35uQ



公園で友達らと遊んでた息子に家からビールを持ってきてもらって
本の余韻に包まれながら、さくらに乾杯。
空にはひとすじのひこうき雲
「パパ待って〜」という息子を振り返れば夕陽がとてもきれいやった。