別れのとき。

ウチのジーナさん(ゴールデンレトリバー雌14歳)の話。
平均寿命も超えたジーナ。
目は白内障になってよく見えず、ひと月前くらいから散歩にも行けなくなってた。
足腰が急に衰えて、小さな段差も超えられなくなった。
玄関には足場板をおいて少しでも降りやすく対策したけど、その先の玄関ポーチには3段ほどの階段があってそこが難関である。
抱えて散歩に行こうとしても10mも歩けば引き返そうと言う。
だいぶ心臓も弱ってきたんやな。
最近までトイレの時は玄関を出て庭で済ましてたのが、一昨日あたりから、ついに家でお漏らし。
大丈夫、大丈夫。
ホントは外でしたいけど、出来ないもんね。
そんなに申し訳なさそうな顔せんでもいいよ。
ペットショップでトイレシートを買ってきたけど、その上ではしない。
そろそろ大型犬の介護用品を揃えなければ。
1日の大半を寝て過ごす。
たまにタオルをくわえては無邪気に遊ぼうと言う・・・。


そして昨日の朝方、家に帰るとジーナが倒れて虫の息。
玄関先でお漏らしをしてそのまま倒れて動けなくなったらしい。
今はずっと寝たきりで顔も起こせない状態。
老衰だろうけど、悲しくてたまらない・・・。
おふくろ曰く、動物は死が近づく時まず食を断ち、手足の先から徐々に神経を麻痺させて痛みを和らげて逝くそうだ。
声をかけ、さすってあげると目はこっちを向く。
もう尻尾を振ることも、前足を動かすこともできない。
日曜から食事はしていない。
大好きなカステラを鼻先に持っていってもいらないという。
脱脂綿に含ませた水をかろうじて飲める程度。
別れの時が近づいて来ることを家族は覚悟しました。
往診も頼もうと先生に電話したが、注射したところで立ち上がることは
できないし、あとは安楽死の方法しかないと言われた。
病院に連れてって点滴や注射で一時的に延命することも辞めた。
それに怖くて寂しい思いをさせるからね。
この状態なのであと2〜3日もつかどうか・・・。
長くて1週間くらいか・・・。
すべては自然に任す。
家族みんなで静かに見守ります。
14年間の感謝を込めて。