ともしび。

イヴ当日に駆けずり回ってプレゼントを捜す。
サンタに対して?マークがうっすらと浮かびつつある息子は、
今年こそは絶対にサンタの姿をキャッチするぞといきまいて、

ばあちゃんにコーヒー飲ませてと言ってたらしい。
尻尾を掴まれぬように最新の注意をはらわなくてなならない。
プレゼントを置く出窓にはサンタが来たら疲れとると思うからと、
窓辺にクッキーとミルクを置く息子。
トナカイさんには人参まで・・・。
最近はこんなシステムなの?!
これは友達から聞いたらしいけど、これをしとくと来年のプレゼントはさらに良くなるとか・・・。
完全に見返りを求めてますけどね・・・。
来年はもうさすがにないとは思うけどね。
しかし、こういう事をしてやれる喜び。
これを幸せと呼ばずしてなんというのか。
宗教が違うからとかキリストだとか、もう関係ないね。
坊さんの子たちにもサンタがくるように、子供達がわくわくする日になってることは間違いない。
寝息を確認してそっとプレゼントを置いた。
窓辺のミルクを一気飲みし、クッキーをコートのポケットに詰め込んで夜の街へ。
Xmasの夜に朝方まで友人(おっさん)と呑み語らい、帰りに千鳥足で通りを歩く。
ポケットに手をつっこむと半分壊れたクッキーに気づいて、
まだ寝てるだろうなぁと思いながら頬ばる。
酔ったオレには甘すぎて笑った。
家に帰り二階の寝室を覗くと息子はまだ寝てた。
6:30。
息子を揺り起こす。
『おい、お前にもサンタ来とったじゃん・・・』
息子は飛び起きニヤケ顏を隠せない状態。
中身を見てさらにニヤケ顔が振り切れる。
「ばあちゃんに見せんといかん!」
息子はドタドタと階段を駆け下りた。
「よかったねぇ〜すごかねぇ〜大事にせなねぇ〜」
下からばあちゃんの声が響く。
一応、大成功か。
そんなオレもニヤケ顔。

夕方にお袋が「天神のイルミネーションの見たかぁ・・・」と
ポツリと呟いたので息子と一緒に連れてった。
警固公園には若者たちが溢れかえり、みんな幸せそうやったな。
75歳の母親と11歳の息子と一緒にみるイルミもまた良かった。
「みんなメリークリスマス!」
恥ずかしいから心の中だけで呟いた。









追伸:今日は山口洋の誕生日やったね。
50歳かぁ・・・。
おめでとう!
どっちが先にくたばるかわからんけども、長生きしてね。